理科支援事業について

事業の目的及び概要】

地域(川西市・猪名川町)における青少年健全育成を目的として、平成22年度から当クラブの初め

ての試みである小学校理科教育支援事業を企画・施行しております。 

化学技術立国を目指すわが国において子どもの理科離れを克服することは重要な課題であるとして、平成21年度まで経済産業省の事業の一つとして次代を担う子供たちの理科への関心を高め将来の産業人材の育成を目的とした「社会人講師活用型教育支援プロジェクト」が行われてきました。 しかし、政府の事業仕訳により当該事業は平成22年度から消滅しましたが、京都府、大阪市に所在する法人のいくつかがその必要性を認識し、事業を継続・推進しています。
 川西猪名川ロータリークラブが所在している地域においても子供に理科の楽しさを体験してもらい、充実した理科教育の推進により将来の科学技術者の養成に貢献するために、川西市・猪名川町教育委員会ご指導の下に、川西市及びその周辺地区に在住している科学研究者・技術者(化学系・製薬企業の
OB、社団法人近畿化学協会化学技術アドバイザー、産総研研究員等、ちなみに川西市にはノーベル賞級の科学技術者が多く在住している)が実験教育案を作成し、各市・町教育委員会を通じて各学校へその情報を伝達するとともに学校側の意向を聴取し、講師及び学校側関係者との授業内容・日程等の調整等を行い実施に至っています。

【平成22〜26年度実施授業及び講師氏名】

 1)海ホタルの発光 (近畿化学協会化学技術アドバイザー 黒田誠先生)

(内容)ホタルやクラゲなど自分の体からいろいろな光を出す生物がたくさんいます。どうして光を出せるのでし ょうか。2008年にノーベル賞を受賞された下村先生は光るクラゲの光るわけを見出しました。
下村先生のお弟子さんの 黒田先生(川西市在住)の指導で海ホテルを使って実験をしながら光るわけをつきとめましょう。

  
 実施校

 川西市:  牧の台小学校  東谷小学校   久代小学校   緑台小学校    多田東小学校
   

   猪名川町   楊津小学校    猪名川小学校

2)水のゆくえ(水を汚すのはだれだ)(近畿化学協会化学技術アドバイザー内藤正巳先生)

 (内容)水がどのくらい汚染されているか汚染度(COD)を市販のパックテスト(主成分過マンガン酸カリ水溶液)を使って調べる。 猪名川の各地点での水、うどんのだしや米のとぎ汁などを使って河川水が生活排水で汚染されることを目で見て実感する。

 実施校

  川西市:  川西小学校  久代小学校

  猪名川町: 楊津小学校

3)大地のさぐる(水よう液の性質) (近畿化学協会化学技術アドバイザー青柳正也先生)

 (内容)「日本の水」は“やわらかい”といわれる。軟らかいとはどういうことか?

   紅茶を指示薬として、輸入ミネラルウォーター、日本産飲料水、水道水、河川水(猪名川から取水)を 比較す

  る (溶けているカルシウムの濃度で色が変わる)


  セッケン水を上記の水に混ぜて浮遊物の発生や泡立ちの状態を比較する。

  身の回りにある簡単なものを使って水の性質を調べることができること、世界と日本の河川水の成分の比較する

  ことによって自然環境の違いが分ることを知る。

 実施校

川西市:  川西小学校

 猪名川町:  楊津小学校

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